- 友人の体験から学んだ“やさしい献立”
はじめに
身近な方が手術を受けたあと、食事のサポートをどうすればいいのか──。
それは多くのご家族にとって悩ましいテーマです。
私の友人のご主人が、横行結腸にできた腫瘍を切除し、腸をつなぐ手術を受けました。小腸まで切らずに済んだのは幸いでしたが、術後の腸はとてもデリケート。
そこで友人が悩んでいたのが「毎日何を食べさせたらいいのか」ということ。腸に負担をかけず、なおかつ作る側にも無理がない献立が必要でした。
この記事では、そのときにまとめた “消化にやさしく、手間をかけすぎない10日分の食事プラン” をご紹介します。
術後の食事で大切なこと
食材選びのポイント
-
消化にやさしいものを中心に
白身魚・鶏ささみ・鶏ひき肉・豆腐・卵など。 -
野菜は必ず加熱して柔らかく
白菜・にんじん・かぼちゃ・なす・ズッキーニ・かぶなど。皮や種は除いて。
食べ方の工夫
-
1日5回に分ける
少量をこまめに食べるほうが腸にやさしい。 -
間食をうまく活用
プリン・ヨーグルト・ゼリー・バナナ・カステラなど、手軽で消化にやさしいものを。
作る人への配慮
何より大切なのは、作る側が疲れすぎないこと。
「完璧じゃなくても大丈夫。ゆるく続ける」 という意識で取り組むのが安心です。
朝ごはんは「軽め+少しのたんぱく質」
朝に向いている食材例
-
卵(温泉卵・卵スープ)
-
豆腐(味噌汁・あんかけ)
-
しらす(湯通しして塩分を落とす)
朝の献立例
-
おかゆ+豆腐の味噌汁
-
軟飯+温泉卵+白菜スープ
-
パンがゆ+卵スープ
-
軟飯+しらす+かぶのすり流し汁
「ほんのひと口でもたんぱく質を足す」イメージで十分です。
昼と夜は「しっかりたんぱく質+やわらか野菜」
昼と夜は回復を助けるため、しっかりとたんぱく質+煮た野菜 を取り入れます。
調理の工夫
-
白身魚 → 冷凍タラをそのまま酒蒸し
-
鶏ひき肉 → 炒め煮にして片栗粉でとろみをつける
-
豆腐 → スープや煮物にそのまま加える
昼夜の献立例
-
白身魚の酒蒸し+かぼちゃ煮+軟飯
-
鶏ひき肉と白菜のそぼろあんかけ+にんじんスープ
-
豆腐入り鶏ひき肉の煮物+やわらかズッキーニ煮
-
白身魚入り白菜スープ+軟飯
間食でうまくエネルギー補給
1日5食にすると、どうしても「間食に何を出せばいい?」と迷います。
間食に役立つ食品
-
卵プリン
-
ヨーグルト+すりりんご
-
フルーツゼリー
-
カステラ
-
バナナ
👉 手間がかからず消化にやさしいので、作る側の負担も少なくなります。
10日分のラクなプラン例
実際にまとめたプランの一部をご紹介します。
Day1
-
朝:おかゆ+豆腐と白菜の味噌汁
-
間:プリン
-
昼:白身魚の酒蒸し+かぼちゃ煮+軟飯
-
間:ヨーグルト+すりりんご
-
夜:鶏ひき肉と白菜のそぼろあんかけ+にんじんスープ
Day2
-
朝:軟飯+しらす+大根スープ
-
間:ゼリー+カステラ
-
昼:鶏ひき肉の炒め煮+かぼちゃスープ+軟飯
-
間:バナナ+ヨーグルト
-
夜:白身魚入り白菜スープ+軟飯
(Day3以降も同じパターンを繰り返してOKです)
まとめ買いリストで手間を減らす
毎日の買い出しは大変なので、まとめ買い+作り置き を工夫しました。
10日分の目安リスト
-
白身魚(冷凍)10切れ
-
鶏ひき肉1.5kg
-
鶏ささみ5本
-
豆腐10丁
-
卵20個
-
白菜2玉/かぼちゃ1個/にんじん6本/大根1本
-
プリン10個/ヨーグルト20カップ/ゼリー5個/バナナ5本/りんご3個
👉 これで 2〜3日おきに下ごしらえ → 毎日の食事に使い回す 仕組みが作れます。
実際に友人が感じた変化
この10日分のプランを友人に伝えたところ、
「以前は毎日スーパーで何を買えばいいか悩んで、時間も体力も使っていた。
でもまとめ買いリストがあるおかげで、週に数回の買い物で済むようになった。
本当に助かっている!」
と、とても感謝してもらえました。
その声を聞いて私自身、“小さな工夫でも、人を支える力になるんだ” とあらためて感じました。
まとめ
友人のご主人の回復を支える中で実感したのは、食事の完璧さよりも“続けやすさ”が大切 ということでした。
プリンやゼリーに頼る日があってもいい。冷凍魚をスープに入れるだけの日があってもいい。
大切なのは、毎日少しずつでも「食べられた」という実感を積み重ねること。
もしあなたの周りでも「術後の食事に悩んでいる」という方がいたら、ぜひこのプランをヒントにしてみてください。
無理をせず、やさしく、ゆっくり。
それが一番の回復サポートになると、私は思います。
Kaicho / やまぐち のりこ
17年間管理栄養士として病院勤務後
自由に旅を楽しむために、時間とお金を同じ軸でデザイン中。
awabotaスタッフとして活動しながら、好奇心いっぱいにこれからの時代を探求しています。
「好き」と「仕組み」をつなげて、もっと軽やかに生きていきましょう。


コメント